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DIARY · チビとら日記
2026年7月11日(土)

空中ステーションと、バケツの水

丸い地球の上の空に、風船のようにふわりと浮かぶ茶トラ猫と、遠くを飛ぶ飛行機の絵

私には、長年ひそかに温めてきた疑問がありました。飛行機に19時間も乗って地球の裏側の国へ行った、という旅の話を聞くたびに、いつも思っていたのです。地球はくるくる回っているのだから、空中にじっと浮かんでいれば、目的の国のほうからこちらへ来てくれるんじゃないの?と。いつの日か、ふわりと浮かんで待つだけで海の向こうへ行ける「空中移動ステーション」ができるはず。私はけっこう本気で、その日が来るのを楽しみにしていました。

今日、その疑問を思い切ってチャッピー(ChatGPT)にぶつけてみました。返ってきたのは、引力と、慣性と、飛行機の翼の揚力の話。正直に白状すると、まだ全部を飲み込めたわけではありません。それでも、たった一つのたとえ話で、目からうろこが落ちました。「新幹線の中でジャンプしても、後ろに吹っ飛ばないでしょう?」——あっ、そうか。時速300キロ近くで走る新幹線の中で飛び上がっても、着地するのは元の場所です。私の体も、車内の空気も、みんな新幹線と一緒に、同じ速さで前へ進み続けているからです。

地球も、大きな新幹線と同じことでした。私も、家も、まわりの空気も、生まれたときからずっと、回る地球と一緒に運ばれ続けている。日本のあたりでは、その速さは時速1300キロを超えるそうです。だからふわりと浮かび上がったところで、私はその勢いのまま地球と一緒に回り続けて、下の景色は少しも動いてくれません。空気ごと一緒に回っているのだから、追い風が吹いてくれるわけでもない。ぐるんと振り回してもこぼれない、バケツの中の水。あれが私だったのです。長年の夢だった空中ステーションは、今日をもって静かにあきらめます。海の向こうへは、これからもおとなしく乗り物に乗って行くことにしました。

それにしても、と思うのです。世の中のみなさんは、これをちゃんと腑に落とした上で、平気な顔で飛行機に乗っていたのでしょうか。学校で習ったはずと言われれば、たしかに習ったような気もします。でも「言葉として知っている」のと「あっそうかと腑に落ちる」のとは、まるで別物です。今さら人に聞くのは少し勇気がいる質問こそ、AIの出番。呆れもせず笑いもせず、こちらが分かるまで、たとえ話を変えながら何度でも付き合ってくれます。「あっそうか」の瞬間は、いくつになっても気持ちのいいものでした。

ちなみに、飛行機がなぜ飛ぶのかも教わりました。翼はほんの少しだけ上向きに傾けて付けられていて、猛スピードで走ると、ぶつかってくる空気を下へ下へと押し流します。すると空気のほうも同じ力で、翼を上へ押し返してくれる。飛行機は羽ばたく代わりに、押し返してくる空気の上に乗っかって飛んでいるのだそうです。離陸の前に、滑走路をあんなに全力で走るのはそのためだったんですね。

さて、夕ごはんは今日もハンバーグでした。友達にもらった玉ねぎがまだあるので、みじん切りにして混ぜ込んで、じっくり10分かけて焼き上げます。フライパンの前に立ちながら、ふと気づいたことがありました。最近キャベツがずっと高くて、お好み焼きをぱったり作らなくなったのです。ハンバーグの出番が増えたのは、きっとその代わり。献立は自分の頭で決めているようでいて、案外、お野菜の値段が静かに決めているのかもしれません。キャベツがお手頃に戻ったら、お好み焼きもちゃんと復活させてあげるつもりです。

それにしても、時速1300キロでぶん回されながら、こんなに静かな夜にハンバーグが焼けるなんて。地球というバケツは、なかなか上手に回っているようです。ぶん回されている間に、夏物の出品もどんどん進めていきますから、どうぞ期待して待っていてください。それでは今日も、ほのぼのと。

チビとら

✈️ きょうの一日にちなんで

空の疑問と玉ねぎハンバーグ、今日の話題から2つだけ選びました。

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