一人のラーメンと、行くか、映画
十日ほど、日記が空いてしまいました。このところ仕事が立て込んでいて、帰ってごはんを食べたら、もう何も考えられないまま眠ってしまう日が続いていたのです。書きたいことは毎日たまっていくのに、机の前に座る力だけが残っていませんでした。読みに来てくださっていた方、すみません。
それでも、どうしても書いておきたい日があります。先週の金曜日、ちいかわの映画を見てきました。一人で。
私はちいかわが好きなのですが、それと同じくらい、作者のナガノさんという方のキャラクターが好きです。一人でごはんを食べに行って、自分のこだわりで料理を作って、今度の映画もどうやら一人で見に行かれたようでした。誰かと一緒でないと出かけられない、というところがまるでない。ああいう身軽さに、前からずっと憧れています。
それで、思い切ってラーメン屋さんに入りました。カフェに一人で入るのはもうすっかり慣れたのですが、ラーメンだけはなんとなく敷居が高くて、憧れのまま置いてあったのです。お盆前の平日で、店内はそこそこ空いていました。拍子抜けするくらい、すんなり座れました。
ちいかわの漫画にも、盛りのいいラーメンで有名なあのお店をもじった「郎」というラーメン屋が出てきます。好きな漫画に出てくる場所へ、自分の足でちょっとだけ近づいたような気持ちになりました。
食べ終えて、隣のカフェでソフトクリームを食べました。この時点で、気分はもうすっかりラッコ先生です。
そうしたら、聞こえてきたのです。
行くか、映画。
あの決意のセリフが、頭の中で。ソフトクリームを持ったまま、その場でスマホからチケットを取りました。上映は20分後。しかも自転車ですぐの映画館です。こんなに都合よく物事が並ぶ日も、たまにはあるものですね。
ところが、入ってみたら席がガラガラでした。夏休みの、しかもちいかわの映画です。おかしいなと思ったのですが、理由はすぐに分かりました。来場者特典のシールが配られるのが、翌日からだったのです。妹も次の日に友達と行くと言っていました。私は土曜日が仕事でしたから、前の日に行くしかなかったのですが、それがかえって良かったということになります。
周りに誰もいない、中央の、真ん中の列。あんな贅沢な見方は初めてでした。おまけに思いがけない発見もありました。私は映画館だと必ず首が痛くなる体質だとばかり思っていたのですが、あの日は最後まで平気だったのです。体質ではなくて、単に席の問題だったのだと今ごろ知りました。次からは迷わず真ん中を取ります。
中身のことは、これから見る方のために詳しくは書かないでおきます。ただ一つだけ言わせてください。推しのちいかわが、怯えたり泣いたりするところが、めちゃくちゃ良かったです。ちいかわの可愛さというのは、結局そこに尽きると思っています。強いから、頼もしいから好きなのではありません。小さくて、怖がりで、それなのに行くから可愛いのです。名作でした。
敵のほうは、劇場のあの大きさで見るとやはり怖かったです。ただ、味方のはずの島二郎も、考えようによってはずいぶん怖い存在だと思いました。あの世界は可愛い絵で描かれているのに、よく見ると分からないことだらけです。説明されない決まりごとがあって、誰も触れない過去がある。その謎の深さこそが、私がちいかわを好きな理由の大きな部分を占めています。
もっとも、子供たちは何も考えずに見ればいいと思います。可愛い、楽しい、それで十分です。裏を勝手に読んで勝手に怖がるのは、大人の楽しみ方ですから。
この前まではおうちで映画を流していたので、劇場で見るのは久しぶりでした。画面の中で見るのと、暗い部屋で音に包まれて見るのとでは、やはり別物ですね。怖いものはちゃんと怖くて、可愛いものは大きく可愛い。首も痛くならないと分かったので、また行こうと思います。
そんなふうに、日記をお休みしている間も、ちゃんと生きていました。フリマのほうも、ぼちぼち売れています。買ってくださった方、いつもありがとうございます。お盆には少しお休みが取れそうなので、そこで出品もまとめて進めるつもりです。夏物も、しまってあった子たちも、順番に並べていきますから、楽しみに待っていてくださいね。
それでは今日も、ほのぼのと。
チビとら
見終わってから、また最初から読み返したくなりました。
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ほのぼのしたい ちびとら