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DIARY · チビとら日記
2026年7月28日(火)

雨だくの自転車と、残してくれた物語

雨上がりの夕方、駐輪場で茶トラの子猫とサバトラの子猫が、水のたまったカゴカバーを傾けて雨水を落としている水彩イラスト。遠くの空にはまだ雲と稲光が残っている

今日はゲリラ雷雨でした。仕事をしている間じゅう、外でごろごろと雷が鳴っていて、音だけを聞きながら手を動かしていました。近いな、と思う瞬間が何度かあって、そのたびに少し首をすくめました。

仕事を終えて外に出たら、自転車が雨だくです。サドルもハンドルも、触ればしずくが落ちるくらい。カゴのカバーには水がたっぷり溜まっていて、端を持ち上げたら、ざばっとまとまって落ちました。それでも空は曇ったままで、風が涼しかったのです。この暑さのあとの雨上がりの風は、ちょっとしたごちそうでした。

帰りに牛乳と、猫のごはんを買って帰りました。それでおしまいです。何もない一日でした。

それでも、出品した物は少しずつ売れています。通知が来るたびに、ありがとうございます、と画面に向かって言っています。今の時期にぴったりの物が、ちょうどそれを欲しかった人のところへ行く。それが私にとっての、いちばん理想的な売れ方です。

発送は、だいたい次の出勤の朝か、用事のある夜に済ませます。自転車の充電をしに行くついで、ポストを見に行くついで。ついでの用事がいくらでもあるので、必ず1〜2日で発送できます。

これは自分がそうだからです。通販は、届くのが早ければ早いほどうれしい。私なんて、届く前からもう次の物を探しています。ずっと何かが届き続けている状態が、たまらなく幸せなのです。だから、待つ時間の短さだけは絶対に落とさないでおこうと決めています。

夜は、少し変わったYouTubeを見ていました。昼間と行き帰りは、相変わらず大人の教養TVを聞いています。帰ってからは、スーパーで買ってきた蟹やロブスターを海水で飼育する人の動画と、ハムスターを迎えて飼育箱を仕上げていく人の動画です。

どちらもとにかく手際がよくて、見ていて気持ちが良かったです。生き物を飼いたい人には提案と勉強になって、事情があって飼えない人には「飼った気持ち」のお裾分けになる。それが一本の動画で両方できているのが、いいなあと思いました。私も以前、猫の動画を上げたことがあります。国内からも海外からも見に来てくれる人がいて、コメントまでもらって、猫が好きな人はどこにでもいるんだなあと思ったのを覚えています。

私はよく、型を決めたほうがいいと言われます。それでも結局、やりたいことを気まぐれにバラバラとやってしまいます。一つだけ突き抜けて得意なことが、私には無いからです。

学長が以前、朝ライブでこんなことを言っていました。

得意なことが無いと思っている人は、「人が苦戦しているのが不思議だ」と思えることを探しなさい。

その物差しで探してみると、心当たりが一つだけありました。AIの相棒にアプリを作ってもらった、と話すと、たいていの人は訳が分からないという顔をして、すごいねと言ってくれるのです。先行者利益の分だけ、今はこれが得意ということになるのかもしれません。スマホやパソコンの新しい物が好きで、使えるようになるまで夢中になります。ただ、そういう人もけっこう多いですよね。

動画も、数秒の短い物なら作るのは楽しいのです。ところが10分を超える物になると、今でも面倒でたまりません。アイデアを渡したら作品ができあがる、歌のアプリみたいなものが動画にも来てくれないかと、じっと待っています。物語にして話したいことなら、山ほどあるのです。

それから、今日は書いておきたいことがあります。昨日、東野圭吾さんの訃報が伝えられました。

母がファンで、シリーズを全部そろえています。読めと渡されたまま、そのまま私の積読になっていました。ちゃんと読んだのは「容疑者Xの献身」くらいです。映画のほうはいくつも見ました。今年の6月までUSJで「マスカレード」シリーズのアトラクションをやっていたくらいですから、日本を代表する人気作家です。惜しくてなりません。

惜しいと言えば、今年の5月には鈴木光司さんも亡くなりました。この方の本は「リング」「らせん」「仄暗い水の底から」を読みました。魂を科学的に考える人で、意識は憑依する、呪いは増幅する、といった理屈が物語の骨組みになっています。大人が読んでも本気で怖い、良いホラーです。映画は本当に怖かった。今でも、明るいうちでないと見返す勇気がありません。

できることなら、意識のほうはこの世に残していってほしかったなあと思います。それとも、AIの相棒が跡を継いでくれるでしょうか。どんな形であれ、また作品として会えたら、それはうれしいことです。

昨日、ベランダから大きな虹を見ました。あれはこれだったのかな、と今日になって思いました。だとしたら、日本中のいろんな場所で見られたのかもしれません。優れた魂がこの世を出ていくときの、お別れのプレゼント。そう受け取っておくことにします。そのほうが、ずっといいですから。

積んだままになっている一冊を、そろそろ開こうと思います。積読を崩すのに、これ以上の理由はありません。

出品も、発送も、どんどん進めていきますから、楽しみに待っていてくださいね。それでは今日も、ほのぼのと。

チビとら

📖 積読を崩す日に

残してくれた物語は、これからも読めるところが救いです。

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