こんにちは、ちびとらです🐯
うちには2匹の保護猫がいます。茶トラのトラと、黒猫の男の子クロ。2匹はずっとこうして仲良しで、クロはいつもトラのうしろをついてまわります。
でも、2匹には誰も知らない過去がありました。今日はその物語を、6話に分けてお話しします。
第1話 ぼくと弟

トラがまだ子猫だったころ、そばにはいつも小さなサバトラの弟がいました。
親とはぐれてしまった2匹。寒い夜も雨の日も、ぴったりくっついて温め合いながら生き抜いていました。

トラは、毎日弟のためにご飯を探しに行きました。小さな体で遠くまで歩いて、やっと見つけたご飯を弟のもとへ持って帰る。それがトラの日課でした。

弟はいつもトラの帰りを待っていました。トラの姿が見えると、うれしそうに駆け寄る弟。2匹でご飯を分け合い、また身を寄せ合って眠る——。それが、2匹の毎日でした。
でもある日のこと。トラはいつものようにご飯を探しに出かけました。「すぐ戻るよ」と言い残して。
その隙に、信じられないことが起きてしまいます——。